au系格安SIMでは3G回線が使えないけど問題ないの?
au系の格安SIMでは3G回線が使えないということがデメリットといわれていますが、本当にそうなのでしょうか?
auなどのキャリアから格安SIMに乗り換えたり、au系の格安SIMのSIMカードを利用すれば,
料金は安くなるのですが問題は3G回線が使えないということです。
auの電波を使っているMVNOであるmineo(マイネオ)とUQmobile(UQモバイル)はデータ通信といってインターネットをつなぐ時には3G回線が利用できません。
au4GLTEという回線サービスを利用することになります。
これで本当に大丈夫なのでしょうか?
3G回線と3GBプランの違いには注意!
格安SIMを知りたい人の中には、3G回線と3GBプランを混同してしまいがちの人も多いようです。
例えば本当は格安SIMの3GBプランについて調べたいのに「格安SIM 3G」で検索をすると、格安SIMの3G回線のことがたくさん出てきます。ややこしいですよね。
今回のこの記事ではau系の格安SIMに関しての3G回線のお話をさせていただきます。3GB回線について詳しく知りたい方はそのまま読み進めてくださいね。
一方で格安SIMの3GBプランのことをもっと詳しく知りたい場合は、以下の記事を参考にしてみてくださいね。
au系格安SIMの3GBプラン比較!おすすめは?(参考記事)
そもそも3G回線とは?LTEとは?それぞれの特徴
auやdocomo、ソフトバンクやY!mobileで使われている電波には、2種類あります。
それが3GとLTEと呼ばれる電波です。
3G回線は広くてつながる電波
3G回線というのは、携帯電話の第三世代という意味(3rd Generation)の略になります。
この3G回線というのは普及して時間が経っているので、通信圏内が広いという特徴があります。
3G回線=つながりやすいって覚えてもらって結構だと思います。
そして実は3Gはインターネットにつなぐためだけの電波ではないんです。
携帯電話の発着信での音声通話にも使われます。
しかしmineo(マイネオ)やUQmobile(UQモバイル)のようなau系の格安SIMと呼ばれるMVNOでは3G回線はインターネットの通信には使われていないのです。
LTEは高速でつながる回線
mineo(マイネオ)やUQmobile(UQモバイル)で使えるauのLTEの回線を「au 4G LTE」といいます。
これはdocomoだと「Xi(クロッシィ)」、ソフトバンクだと「SoftBank4G LTE」「SoftBank4G」と呼ばれています。
これは全て、LTE回線の事です。携帯電話事業者によって呼び方が違うので、少しややこしいいのですが、各社それぞれの名称がつけられています。
このLTEというのはデータ通信速度が3Gよりもずっと高速なので、きめ細かい写真や写真を落としたりYoutubeとかの動画でつなぐときにはサクサク動くというわけです。
例えるなら、3Gが一般道路のような下道でLTEが高速道路っていうところでしょうか。
一般道路はどこまでも続いていて広がっている一方高速道路は速くて便利、そんなイメージです。
キャリアのスマホは3G+LTEだから最強
auやドコモ、ソフトバンクやワイモバイルの大手キャリアのスマホでは、この3GとLTEの回線を両方使ってインターネットをつなぐことが可能です。
LTEが3Gよりも高速で便利なので、LTEが使える範囲ではLTEを使って通信して、それ以外のところでは3Gの電波を使って繋げているのです。
これはauやドコモ、ソフトバンクといった大手通信会社である、キャリアと呼ばれる通信事業者だからこそ可能な通信方法です。
au系の格安SIMでは3G回線が利用できないので、うらやましいな〜と思うのですが、キャリアは自前の電波を使って通信してるから当たり前ですよね。
それが本家であるキャリアの特権だしMVNO(電波を借りている格安SIM業者)との差別化するポイントでもあるわけです。
だからこそコストもかかるし、私たちに提供するプラン料金も高くなるのです。
3G回線がつながらなくても格安SIMは問題なし
auはどういうわけか、mineo(マイネオ)やUQmobile(UQモバイル)には3G回線の解放や貸し出しは行なっていません。
ではやっぱりauのインターネット回線の方がつながるし、au系回線の格安SIMで3G回線が使えないことはデメリットなのでしょうか?
いいえ、そんなことはありません
3G回線が繋がらない格安SIMでも安心して利用することができるのです。
3G回線は2017年以降順次、終了予定!
ここで一つ知っておいていただきたいのは、3G回線はキャリアを含めて2017年から2020年にかけて順次終了していく予定になっています。
ソフトバンクでは、2017年3月に終了が決まっていますし、Y!mobileでも同じ時期に終了予定です。
auやドコモでも公式的な発表はまだないものの、遅くても2020年までには完全に終了するといわれていて3G対応携帯は使えなくなる流れになっていっています。
つまり3G回線は過去の通信技術となりつつあるということです。
ですので特に格安SIMで使えなくても問題はないということなのです。
auの4G LTEのエリアと同じ範囲で使える
確かに3Gはずっと前から存在してるので、LTEよりはずっと広い範囲で電波を掴むことができます。ただそれはLTEの狭いというわけではありません。
LTEの誕生からしばらくの年月が流れていますし、その範囲はだんだん拡大されていっています。
au 4G LTEに至っては、2012年9月21日にiPhone5の発売と同時にサービスが開始されましたから4年以上は経っているわけです。
通信業界での4年っていうのは凄まじいスピードで技術が進化するのはわかっていただけると思います。
auのLTEエリアは人口カバー率99%という事実
3G回線が使えないからといって心配する必要はありません。auは相当努力を重ねてLTEの範囲を広げていっています。
サービス開始当初は、Android・データ通信端末(800MHz帯・1.5GHz帯)とiOS端末(2.1GHz帯)で使用周波数帯が分離されていたため、それぞれの周波数帯でエリアを十分に整備していく必要があった。
2012年の当初はエリアが十分整備されていなかったんですね。
2013年夏モデルより、800MHz帯・1.5GHz帯・2.1GHz帯の3つの周波数帯に対応したAndroid端末の提供が開始された。また、2013年9月からは800MHz帯・2.1GHz帯の2つの周波数帯に対応したiOS端末iPhone 5sおよびiPhone 5cの提供が開始され、Android・データ通信端末とiOS端末の間のサービス提供エリアの差は小さくなっている。
2013年夏にはiPhone使おうがAndroid使おうが使えるエリアに差はなくなってきました。
2014年にはこのエリアの実人口カバー率が99%以上になるとの見通しが、2013年1月28日の決算発表の場での社長インタビューで明らかにされた。
その後、2014年3月14日付で800MHz帯によるau 4G LTEの実人口カバー率99%を達成した。
wikipediaより引用
つまり3G回線が使えなくともLTE回線で十分どこでもつながるということです。
au系格安SIM=高速でつながるauのLTEを安く使える
以上のことからau系の格安SIMを使う時に3G回線が使えないのはデメリットなんじゃないの?という心配は無用です。
au4GLTEしか使えなくても全然問題ないことはわかってもらえたと思います。
厳密にはauの無線のアンテナ→auのネットワーク⇔mineoやUQmobileのネットワーク→ユーザーという経路でインターネット経由をするので、au 4G LTE回線がそのままmineo(マイネオ)やUQmobileというわけではありませんが通信部分においての大差はありません。
じゃあ結局mineo(マイネオ)とUQモバイルでhどっちがおすすめ?
3G回線がなくても十分利用できることはわかったけど、mineoとUQモバイルでは結局どっちがおすすめなの?ということだと思います。
通信部分においてUQモバイルの右に出るものはいないといわれるぐらい、UQモバイルの通信速度は安定しています。
その理由のひとつに、UQmobileは格安SIMでありながらauのセカンドキャリアという位置付けになっています。
というのもUQモバイルにはauの運営会社である、KDDIの資本がたくさん入っていて実質的な子会社となっています。
そういう点までも考慮すると、mineo(マイネオ)よりも通信面で優遇されるのは納得できるのではないでしょうか。
ただし、一方でmineo(マイネオ)には通信回線の混雑を未然に防ぐための「プレミアムコース」が用意されていたり、サポート面で右に出るのものはいないといわれています。
それぞれ良さがあるのでじっくり公式サイトを見比べて決めてみるのもいいかもしれません。