確認しておこう!
Ymobile(ワイモバイル)のスマートフォンを使おとした際、突然「PINコード」の入力を求められたり、いつもの画面ロックが解除できなくなったりして焦った経験はないでしょうか…涙
スマートフォンには複数のパスワードが存在するため、どれがどのコードなのか混乱してしまうことはよくあります。セキュリティが強化された昨今のスマートフォンでは、間違え続けると完全に操作ができなくなるリスクもありますが、正しい手順を踏めば解決策は必ずあるんです◎
この記事では、ワイモバイルユーザーが直面しやすい「3つのロック(PINコード、画面ロック、契約暗証番号)」の違いと、それぞれの対処法について解説します。
まずは自分が「どのパスワード」を忘れたのかを確認しましょう
トラブルを解決するためには、まず「何がロックされているのか」を正確に把握する必要があります。
スマートフォンのパスワード関連のトラブルは、主に以下の3種類に分類されます。
- SIMカードのPINコード:スマホ本体ではなく、中に入っている「SIMカード(電話番号などの情報が入ったチップ)」にかける鍵です。電源を入れた直後などに求められます。
- 画面ロックのパスワード:スマホの画面を開くために入力するパスワード、パターン、または生体認証です。
- 契約時の4桁の暗証番号:ワイモバイルとの契約時に決めた4桁の番号で、本人確認やオプション変更などに使います。
これらは全く別のものであり、対処法も異なります。
それぞれのケース別で調べてみました。
SIMカードの「PINコード」を忘れてしまった場合
まず、電源を入れた際や再起動した際に「PINコード」を求められるケースです。
これは「PIN1コード」とも呼ばれ、第三者があなたのSIMカード(USIMカード)を抜き取って別の端末で勝手に通話や通信を行わないようにするためのセキュリティ機能です。
ワイモバイルのPINコード初期値は「9999」
もし、ご自身でPINコードを変更した記憶がない場合は、ワイモバイル(ソフトバンク回線)の初期設定値である「9999」を入力してみてください。(多くの場合はこれで解除できます。)
3回間違えると「PINロック」がかかります
注意しなければならないのは、PINコードの入力を3回連続で間違えると「PINロック」という状態になり、一切の通信ができなくなることです。
この状態になると、正しいPINコードを思い出しても入力すら受け付けてもらえなくなります。こうなってしまった場合は、焦らずに次の手順である「PUKコード(PINロック解除コード)」の入力へ進む必要があります。
ロック解除には「PUKコード」が必要です
PINロックがかかってしまった場合、それを解除するためのマスターキーのような存在である「PUKコード(PINロック解除コード)が必要になります。
このPUKコードは、契約者ご自身の「My Y!mobile(マイワイモバイル)」で確認が可能です。
【確認手順】
- パソコンや、Wi-Fiに接続した別のスマートフォンなどから「My Y!mobile」にログインします。
- 「設定・サポート」または「契約内容の確認・変更」メニュー内にある「PINロック解除コード(PUKコード)の確認」等の項目を探してください。
- 表示されている8桁の番号が、あなたが求めている解除コードです。
スマートフォン自体がロックされていて使えない場合、Wi-Fi環境があればそのスマホからアクセスできることもありますが、操作が難しい場合はご家族のスマホやPCを借りてログインすることをお勧めします。
※My Y!mobileのパスワードがわからず、かつスマホがロックされていてパスワード確認のSMSも受信できない場合は、ご自身での解除は困難なためワイモバイルショップへ行く必要があります。
最重要:PUKコードを10回間違えるとSIMカードが破損します
ここで最も注意すべき点は、PUKコード(PINロック解除コード)の入力を10回連続で間違えると、SIMカードが完全にロック(無効化)されてしまうということです。
この状態になると、ショップに行ってもロックを解除することはできません。
ワイモバイルショップでSIMカードを有償交換(再発行)するしか方法がなくなります。事務手数料(3,850円〜)が発生し、新しいSIMカードが発行されるまで電話も使えなくなりますので、PUKコードの入力は慎重に行ってください。
スマートフォンの「画面ロック」を忘れてしまった場合
次に、スマートフォンの画面を開くためのパスワード(パターン、PIN、パスワード)を忘れてしまったケースです。
最近のスマートフォンはセキュリティが非常に強固になっており、「設定したパスワードを外部から確認・解除する方法」は存在しません。
「遠隔リセット」機能は使えなくなっています
Android(Android 4.4以前)では、Googleアカウントを使ってロックを解除できる機能がありましたが、現在のAndroidやiPhoneではその方法は廃止されています。
警察やメーカーであっても、ロックされた端末のパスワードを外部から解析して教えることはできない仕様になっています。
基本的には「初期化」するしかありません
画面ロックのパスワードをどうしても思い出せない場合、残念ながらスマートフォンを「初期化(工場出荷状態に戻す)」する必要があります。
初期化をすると、写真や連絡先、アプリのデータなど、バックアップをとっていない本体内のデータはすべて消去されます。非常に辛い選択ですが、端末を再び使えるようにするためにはこれしか方法がありません。
方法をまとめてみました
| OSの種類 | 主な初期化方法 | 必要なもの |
| Android | 「デバイスを探す」機能を使う、またはリカバリーモード | Googleアカウントとパスワード |
| iPhone | パソコン(iTunes/Finder)に繋いで復元する | Apple IDとパスワード、PC |
- Androidの場合:パソコンや別のスマホからGoogleの「デバイスを探す」サイトにアクセスし、対象の端末を選んで「デバイスデータを消去」を選択することで、遠隔で初期化できます。これによりロックも解除(消去)されます。
- iPhoneの場合:パソコンに接続し、リカバリーモード(機種によってボタン操作が異なります)を起動してから、初期化(復元)を行う必要があります。
初期化後の注意点:アカウント情報は必須です
初期化をすれば端末は工場出荷状態に戻りますが、盗難防止機能(AndroidのFRP、iPhoneのアクティベーションロック)が働くため、初期設定時に「以前その端末で使っていたGoogleアカウント(またはApple ID)」と「そのパスワード」の入力が必ず求められます。
画面ロックだけでなく、GoogleアカウントやApple IDのパスワードも忘れてしまっていると、初期化してもその端末は二度と使えなくなってしまいます。アカウント情報は必ず確認しておいてください。
どうしても操作に自信がない場合は、ワイモバイルショップへ相談に行くことも一つの手ですが、ショップでも「データの取り出し」や「パスワードの解読」はできず、あくまで「初期化の手続き」の案内になることを理解しておきましょう。
契約時の「4桁の暗証番号」を忘れた場合
契約時に設定した4桁の暗証番号(交換機用暗証番号/ネットワーク暗証番号)についてです。(これはオプションの変更や、本人確認の際に必要となる番号です。)
契約書(控え)を確認してみましょう
この番号は、契約時にお渡ししている契約申込書の控えに記載されていることが多いです。まずは自宅に保管している書類を探してみてください。
3回間違えるとロックがかかります
この暗証番号も、連続して間違えるとロックがかかります。ただし、このロックは通常、翌日の午前0時に自動的に解除されます。
もし暗証番号が全くわからず、契約書も見当たらない場合は、マイワイモバイルから新しい暗証番号への変更を行うか、本人確認書類を持参してワイモバイルショップで変更手続きを行う必要があります。
セキュリティ上、電話窓口などで「現在の番号を教えてもらう」ことはできませんのでご注意ください。
ロックで困った時の対処法まとめ
一度落ち着こう
パスワードやロックに関するトラブルは、焦れば焦るほど状況が悪化しがちです。まずは深呼吸をして、自分がどのロックで困っているのかを整理しましょう。
- SIMのPINコード忘れ:マイワイモバイルでPUKコードを確認すれば解決できます。10回間違える前に確認してください。
- 画面ロック忘れ:データの消去(初期化)が必要になる可能性が高いです。普段からのバックアップが重要です。
- 契約暗証番号忘れ:書類を確認するか、ショップで再設定を行います。
特にスマートフォンの画面ロック忘れによる初期化は、大切な思い出の写真などが消えてしまう最大の悲劇です。
GoogleフォトやiCloudなどのクラウドサービスを活用して、「スマホがいつ初期化されても大丈夫な状態」にしておくこと、そしてパスワード類は自分にしかわからないアナログなノートなどに控えておくことを強くおすすめします。
どうしても自分での操作が難しい場合は、無理に触ってロックを完全にかけてしまう前に、お近くのワイモバイルショップで相談してみましょう。


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