ドコモやauやソフトバンクといったいわゆるキャリアから格安SIMに乗り換える際に、問題の一つになるのは、”キャリア決済が使えなくなる”ということです。
キャリアから格安SIMヘのりかえる際の問題として代表的なものとして、キャリア独自のメールアドレスが使えなくなるキャリアメール問題がありますが、キャリア決済も同様にMVNOへ乗り換えた際の問題となります。
キャリアでキャリア決済を利用してきたユーザーが格安SIMへ乗り換える際には、当然キャリア決済を行えるMVNOでの利用が便利です。
今回はキャリア決済ができる格安SIM(MVNO)のご紹介をしていきたいと思います。
キャリアで使えるキャリア決済とは
ここでいうキャリア決済とは、キャリアが提供している独自の決済サービスのことです。
キャリアと呼ばれるドコモ・au・ソフトバンクといった大手携帯電話会社ですが、そのキャリアのスマートフォンなどを利用した料金と、その他のサービスで利用した料金を合算で決済ができるサービスです。
キャリア決済にはキャリアごとにサービス名がついています。
ドコモ:spモードコンテンツ決済・d払い/ドコモ払い
ドコモには複数のキャリア決済があります。
spモードコンテンツ決済とは、ドコモのスマホでのdメニューに掲載されているコンテンツ、Google Play、App Store、Apple Music、iBooks、iTunes、iCloudから購入したコンテンツの料金を、ドコモの毎月の利用料金と一緒に支払いができるサービスです。
その他にも、以前はドコモケータイ払い呼ばれていたドコモ払いや、dケータイ払いプラスと呼ばれていたd払いがあります。
au:auかんたん決済
auかんたん決済はauの契約者が携帯電話などの利用料金と、パソコンやスマートフォンから購入したインターネットのコンテンツやショッピングなどの代金と一緒に支払いできるサービスです。
支払い方法で「auかんたん決済」を選択して暗証番号を入力するだけでかんたんに決済として利用することができます。
ソフトバンク:ソフトバンクまとめて支払い
ソフトバンクまとめて支払いは、スマホやパソコンなどで購入したショッピングやコンテンツの代金やアプリなどの料金を月々のソフトバンクの携帯電話とまとめて支払いができる決済サービスです。
キャリア決済のメリット・デメリット
キャリア決済を使うメリットとデメリットです。
メリット
スマホ料金とまとめて支払いができる
クレジットカードより安全に使える
キャリア決済のみのサイトで使える
まず大きなメリットとしてはスマホ料金とまとめて支払いができるということです。
利用したサービスがバラバラであってもキャリアの利用料金と一緒に請求、引き落としがされるため管理が簡単です。
またキャリア決済は個人情報を入力する必要がなく、4桁のパスワードを入力するだけ決済を行うことができます。
クレジットカードの決済では情報を入力する必要がありますが、キャリア決済ではその必要はなくセキュリティ面ではクレジットカードより安心です。
また中にはキャリア決済しか対応していないサービスやサイトもあるので、そういったサービスの決済に使えるのは大きなメリットです。
デメリット
上限額がある
どこにどれぐらい払っているのか把握しにくい
キャリア決済はそれぞれのキャリアごとに利用する人の年齢などよって上限額が決められていまます。
その限度額以上が決済ができないので、高額な買い物などには利用はしにくくなっています。
また様々なサービスで利用をしすぎてしまうと、どのサービスでどれくらいの金額を利用したかを把握しにくくなります。
キャリアから格安SIMにのりかえる際に起きるキャリア決済問題とは
これまでキャリアで上記のようなキャリア決済を利用してきた方はたくさんいらっしゃると思います。
キャリアを利用し続けている期間はいいのですが、格安SIM(MVNO)へのりかえる際には問題が起きてしまいます。
それが多くの格安SIM(MVNOへはキャリア決済が引き継げないという問題です。
こういったキャリア独自のサービスはキャリアを使っている期間は便利なのですが、いざ解約や乗り換えとなって場合には、すべてがキャリア任せになっていたため面倒なことになります。
メールアドレスに関しても同じで、キャリア独自のキャリアメールをメインで使っていた場合解約や乗り換えの際には使えなくなるので、代替案を考えなくてはなりません。
キャリア決済が使える格安SIM(MVNO)一覧
そこでキャリアをやめてもキャリア決済を使える格安SIM(MVNO)のご紹介です。
ドコモのキャリア決済が使える格安SIM(MVNO)
ドコモのキャリア決済をそのまま利用できる格安SIM(MVNO)は現在のところありません。
ドコモのキャリア決済は、以前はドコモケータイ払いといわれていたものがドコモ払い、dケータイ払いプラスといわれていたものがd払いとなっています。
ドコモ払いはdocomo回線を契約している人のみが使用可能な決済方法で、d払いはdocomo回線と持っていなくてもdアカウントがあれば使用可能は決済方法です。
ドコモのキャリア決済をそのまま利用できる格安SIMはありませんが、「spモード」の契約と「dアカウント」の取得を行い、ドコモのキャリアメールを維持することでドコモキャリア決済を使う方法もあります。
auかんたん決済が使える格安SIM(MVNO)
auのサブブランドである、UQモバイルでは唯一auかんたん決済を利用することができます。
これまでauかんたん決済はau以外の格安SIMやMVNOでは利用することができませんでしたが、2018年の5月からUQモバイルで利用が可能となっています。
UQモバイルはauの子会社ですので、他の格安SIMよりも優遇されるためこういった”キャリア特有のサービス”を利用することが可能となっています。
UQモバイルでauかんたん決済を利用すれば、Google Play™、App Store、Apple Music、iTunes、iBooksといったアプリやコンテンツを購入する場合に、UQモバイルの利用料金とまとめて支払いができるようになります。
ソフトバンクまとめて支払いが使える格安SIM
ソフトバンクのサブブランドであるワイモバイルには、「ワイモバイルまとめて支払い」という「ソフトバンクまとめて支払い」と同じ内容の決済サービスがあります。
Ymobile(ワイモバイル)は独自の回線を利用した携帯電話事業者なので、厳密にはMVNOではありませんが格安スマホ・格安SIMという類においてはキャリア決済の利用できる契約先となっています。
ワイモバイルのまとめて決済はソフトバンクのまとめて決済と同様に、スマホやパソコンのネットで購入したコンテンツやショッピングなどの代金はもちろん、App Store、Apple Music、iTunes や、Play ストア上のアプリなどの購入分やゲームなどの課金分を、月々のワイモバイルの料金とまとめて支払うことができる決済サービスです。
mineo(マイネオ)のキャリア決済について
人気の格安SIMのmineo(マイネオ)にも”キャリア決済”というサービスがあります。
一見キャリア決済がmineoで使えるサービスかと思うのですが、mineoが独自に提供しているサービスです。
わかりやすくいうと、GooglePlayで購入する有料アプリやアプリでの課金を、mineoの利用料金と一緒に支払うことができるサービスです。
現在のところ、GooglePlay以外での決済は行うことができず、Dプランのデュアルタイプのみでの提供となっています。
まだまたこれかたサービス改変もあるかと思いますが、現状はキャリアのキャリア決済よりもサービス幅は狭いと言わざるを得ません。
まとめ:キャリア決済を格安SIMで使いたい場合はサブブランドが無難
キャリア決済を使える格安SIMはまだまだ少ない!
キャリア決済はキャリア特有のサービスなので、格安SIM(MVNO)で使える会社はまだままだ少ないといえます。
その点、サブブランドと呼ばれる子会社にあたる事業者であればキャリア決済を利用することができます。
auであればUQモバイル、ソフトバンクであればワイモバイルがサブブランドにあたります。
しかしドコモではドコモキャリア決済を利用できる業者はないので、現在のところ同等サービスのキャリア決済はあきらめるしかありません。
そういった現状を踏まえて、格安SIMでキャリア決済を引き続き利用していくのかどうかを、この機会に検討してみてくださいね!