
「毎月のスマホ代を安くしたい」という理由で楽天モバイルを検討中の方にとって、端末代金も節約できる「中古スマホ」の利用は非常に魅力的です。
しかし、楽天モバイルはドコモやau、ソフトバンクとは異なる独自の回線を使っているため、中古端末選びにはいくつか重要なルールがあります。ここを間違えると「ネットは繋がるのに電話ができない」「いざという時に110番がかけられない」という重大なトラブルになりかねません。
でもちゃんとした知識があれば問題なく中古端末も使えますよ!
この記事では、楽天モバイルで中古端末を使うための基礎知識から、購入前に絶対にチェックすべきポイントまでをわかりやすく解説します。
いちばんおとくな楽天モバイルの詳細はコチラ楽天モバイルではどんな中古端末が使えるの?
結論から言うと、楽天モバイルでは多くの中古端末が利用可能ですが、全てのスマホが無条件で使えるわけではありません。
楽天モバイル公式サイトには「動作確認済み端末一覧」というページがあり、そこで機能ごとに「◯」がついている端末であれば基本的に問題なく使えます。中古端末を購入する前には、必ずこの公式サイトのリストを確認してください。
リストに載っていない端末や、キャリア(ドコモなど)で販売されていた古いAndroid端末を使う場合、これから解説する複雑な条件をクリアする必要があるからです。
まずはチェックですね!
そもそも「白ロム」「SIMフリー」とは?
中古ショップやネット通販を見ると、「白ロム」や「SIMフリー」といった言葉が並んでいますが、これらは端末の状態を表す言葉です。
白ロムとは
ドコモやau、ソフトバンクといった大手携帯電話会社(キャリア)で販売された端末から、電話番号情報が入ったカード(SIMカード)が抜かれた状態のもののことです。一般的に市場に出回っている「元キャリアのスマホの中古品」は基本的に白ロムです。
SIMフリー端末とは
最初から特定の携帯電話会社の制限を受けずに、どこの会社のSIMカードでも使える状態で製造・販売された端末のことです。Appleストアで購入したiPhoneや、家電量販店でメーカーから直接販売されているAndroidスマートフォンなどがこれに該当します。
以前は「SIMフリー端末のほうが使い勝手が良い」と言われていましたが、現在はルールが変わり、キャリアが販売した白ロムであっても手続きをすればSIMフリー端末と同じように使えるようになっています。
楽天モバイルで中古端末を使うための4つの重要チェックポイント
楽天モバイルで中古端末を安全に使うためには、購入前に必ず確認しなければならない4つの壁があります。
そんなに高くない壁なので案してくださいね!
1. SIMロック解除がされているか
2021年9月以前に発売されたキャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)の端末には、「SIMロック」という他社のSIMカードを使えなくする鍵がかけられている場合があります。
楽天モバイルで他社の白ロムを使う場合、このSIMロックが解除されている必要があります。中古ショップで購入する際は「SIMロック解除済み」または「SIMフリー」と記載されているものを選んでください。(※2021年10月以降に発売された新しい機種であれば、原則としてSIMロックはかかっていません)
2. 「楽天回線」の電波(周波数帯)に対応しているか
スマートフォンは機種ごとに受信できる電波の種類(周波数帯=バンド)が決まっています。楽天モバイルを快適に使うには、以下のバンドに対応している必要があります。
- Band 3(必須): 楽天モバイルのメイン回線です。
- Band 18 または 26(必須): パートナー回線(au回線)です。これが使えないと、山間部やビル内などで圏外になりやすくなります。
- Band 28(推奨): いわゆる「プラチナバンド」です。対応していると、より繋がりやすくなります。
特に中古のAndroid端末を選ぶ際は、その機種が最低でも「Band 3」と「Band 18(または26)」の両方に対応しているかをスペック表などで確認する必要があります。これに対応していないと、建物の中で圏外になったり、特定の地域で全く繋がらなかったりします。
※iPhoneの場合は、iPhone 6s以降であれば基本的にどのキャリアのものでも対応しています。(ただし、長く使うことを考えるとiPhone 8やiPhone SE(第2世代)、iPhone XS/XR以降のモデルがおすすめです)
3. 「赤ロム」ではないか(ネットワーク利用制限)
中古端末特有のリスクに「赤ロム」というものがあります。これは、前の持ち主が端末代金を踏み倒した場合などに、キャリア側が通信機能をロックしてしまった端末のことです。
赤ロムになってしまうと通信や通話が一切できません。中古ショップで購入する場合は「赤ロム保証(万が一赤ロムになったら交換・返金してくれるサービス)」があるお店を選ぶことが非常に大切です。
4. 【最重要】「楽天VoLTE」に対応しているか
これが最も見落としがちで危険なポイントです。中古のAndroid端末を使う場合、「楽天モバイルの通話機能(VoLTE)」に対応している必要があります。
古いドコモやソフトバンクの端末は、ネット(データ通信)はできても、通話の仕組みが楽天モバイルに対応していないことがあります。この場合、「110番」や「119番」などの緊急通報さえもかけられなくなります。
専用アプリ(Rakuten Link)を使えば日常の会話はできますが、緊急通報はアプリ経由ではなく、端末の標準機能を使うためです。
ご自身の身を守るためにも、公式サイトの「動作確認済み端末一覧」で、その機種が全ての機能に対応しているかを必ず確認してください。
この4つをクリアで大丈夫!
「Rakuten Link」アプリ利用時の注意点(特にiPhone)
楽天モバイルの最大の魅力は、専用アプリ「Rakuten Link」を使うことで国内通話が無料になる点ですが、iPhoneユーザーは少し注意が必要です。
気を付ければいい話なので知識として知っておいてくださいね。
iPhoneユーザーの「着信」の罠
iPhoneで楽天モバイルを使う場合、通話を「かける」時はRakuten Linkアプリを使えば無料です。しかし、相手(Linkを使っていない人)から電話を「受ける」時は、Rakuten LinkではなくiPhone標準の電話アプリに着信します。
ここからが注意点です。着信履歴を見て折り返し電話をする際、うっかり標準の電話アプリから発信してしまうと、30秒22円の通話料が発生してしまいます。
iPhoneユーザーが中古端末を使う場合は、「折り返す時は必ずRakuten Linkアプリを開いてからかける」という癖をつける必要があります。
楽天モバイルで中古端末を使う際の設定手順
端末とSIMカードが揃ったら、設定(APN設定)を行います。これは「これから楽天モバイルの回線を使いますよ」とスマホ本体に教えてあげる作業です。
全然難しくありませんよ!
まず、端末にSIMカードを挿入します(またはeSIMを設定します)。
iPhone(iOS 14.5以降)は、基本的にSIMを入れるだけで自動設定されますが、「キャリア設定アップデート」の通知が出たら必ず「アップデート」を押してください。
Androidの場合は、設定画面の「モバイルネットワーク」等の項目から「APN(アクセスポイント名)」を開き、新しいAPNとして以下の情報を入力・選択します。
| 項目名 | 設定値 |
| APN名 | rakuten.jp |
| MCC | 440 |
| MNC | 11 |
| APNタイプ | default,supl |
※機種によって入力項目は異なります。正しく入力しても繋がらない場合は、端末の再起動を試してください。
落ち着いて設定すれば大丈夫!


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