格安SIMで利用できるエントリーパッケージとは、契約を行う際に初期費用を抑えらるものです。
格安SIMの申し込みの際には初期費用という名目で3,000円〜の費用がかかるのですが(格安SIM会社によって違う)、その格安SIM会社のエントリーパッケージをamazonなどで購入すると(数千円)、初期費用が無料になりその差額分だけ安くなるというものです。
楽天モバイルにはエントリーパッケージがないんです!⇒ついに楽天もモバイルにもエントリーパッケージが出ました!
でも注意点もある!
格安SIMをお得に契約できるエントリーパッケージですが、残念ながら楽天モバイルではエントリーパッケージはありません。
この内容を紹介させていただいたタイミングにはなかったのですが、楽天モバイルでもエントリーパッケージが登場しました!
「なんだじゃあ他の格安SIMにしようかなぁ」と思ってしまいがちなのですが必ずしもそれがベストな選択とはいえません。
amazonから購入することが可能になったんです!
もちろん過去に他社でエントリーパッケージを利用したことがある場合なら、そのお得さはよくわかっていらっしゃるかもしれません。
でもその反面、エントリーパッケージでは意外なデメリットや注意点などもあるのも事実です。
実際問題、楽天モバイルでエントリーパッケージの利用に対して注意する部分があったり、使わない方がコストや手間を考えるとお得な場合もあるんです。
エントリーパッケージを使った方がいい場合とそうではない場合ってどんなときなのでしょうか?
ではその場合の確認や実際に楽天モバイルでエントリーパッケージの詳細を確認していきましょう!
エントリーパッケージの提供している格安SIM(MVNO)/デメリットはすぐに申し込めないこと
エントリーパッケージとはamazonなどから購入できるものです。
すでにご紹介はしましたが、初期費用が無料になる代わりにその購入代金は払う必要がありその差額分がお得になります。
エントリーパッケージにはエントリーコードと呼ばれる英数字のコードが記載されていて契約会社のSIMカードが入っているわけではありません。
ネットから格安SIMを申し込む際に「エントリーパッケージをお持ちのお客様」というように記載されていてそこに、エントリーパッケージに記載されているエントリーコードを入力することで、契約事務手数料が無料になるというわけです。
契約事務手数料とは3,000円〜かかる初期費用と考えてください。
後ほどご紹介しますが楽天モバイルでは2016年9月23日より3,000円だったものが3,394円(税込3,665円)となっています。
エントリーパッケージを提供している格安SIM(MVNO)
エントリーパッケージを提供している主な格安SIM次のようになっています。
mineo(マイネオ)
OCNモバイルONE
IIJmio
DMMモバイル
UQモバイル
LINEモバイル
BIGLOBE SIM
FREETEL SIM
U-mobile
上記の格安SIM会社がエントリーパッケージを提供しているので、目当ての格安SIMがある場合には見逃せない情報となっていると思います。
ただし、この中には音声SIMのみのエントリーパッケージの提供の会社もあったりするので注意が必要です。
エントリーパッケージのデメリット
エントリーパッケージのデメリットを強いて挙げるとするならば、その格安SIM会社にはいますぐに申し込めないとうことです。
というのもエントリーパッケージをネットで注文をした場合、1~2日ほどまたは3日〜1週間ほど手元に届くまで時間がかかってしまうということになります。
またエントリーパッケージの返品は不可となっています。格安SIM会社によっては審査の厳しい会社もあるので、審査にまで時間もかかる上、審査に通らなかった場合にはエントリーパッケージ代の料金は無駄になってしまうということになります。ただし本人確認書類の不備などでの審査落ちであれば再度利用することは可能です。
ですので利用するまでに時間がかかってしまったり、料金を無駄に使ってしまうというリスクがあるのは事実です。
楽天モバイルは以前にエントリーパッケージを提供していた!?今後の予定は!?
楽天モバイルでは以前にエントリーパッケージと思われるものも提供されていました。
「楽天モバイルお申し込みパッケージ」
楽天モバイルでは、福岡県内にあるサンクス約70店舗にて、「楽天モバイルお申し込みパッケージ」の販売を開始しました。
本商品は、お客様がオンラインでのお申し込みをするための手引書となっております。
本パッケージを利用することで、オンラインでのお申し込みが不慣れなお客様でも安心して手続きを進めることができ、また、購入後にWebでのお申し込みを完了いただいたお客様に、楽天スーパーポイント1,000ポイントをプレゼントいたします。
販売場所:福岡県内の「サンクス」約70店舗
販売期間:2016年7月21日(火)~10月31日(土)
となっているのですが、このエントリーパッケージは過去の話でもう入手することはできません。
※冒頭でもお伝えした通り現在楽天モバイルではamazonからエントリーパッケージを入手することが可能となっています。
またこの当時の契約事務手数料が無料になるわけでなく、楽天スーパーポイントの付与という形でユーザーへの特典を打ち出したものでした。
今後も楽天モバイルではエントリーパッケージが提供される可能性は低いでしょう!
⇒良い意味で予想を裏切り発売されています!
上記のエントリーパッケージが期間限定のものでしたが、楽天モバイルのこれまでの傾向をみる限り今後もエントリーパッケージの提供の予定はないと考えられていましたが、現在ではamazonから販売がされています。楽天などのその他のネットショッピングサイトにはありません。
ただしエントリーパッケージがあるなしに関わらず、楽天モバイルがいかにお得かを確認した上で申し込む方が、目先の損得ではなく結局トータルして楽天モバイルがおトクだということがわかってくると思います。
また実は楽天モバイルでは、エントリーパッケージを過去に提供してこなかった理由があったりもしたのでそこはぜひ確認しておきたいところです!
楽天モバイルはエントリーパッケージがなかった過去も人気だったワケ
楽天モバイルには他社同様に過去にはエントリーパッケージを提供がなかったのは確かですが、そういったことをせずとも人気の格安SIMとなっていました。
現在200社以上あるMVNO(格安SIM)の中でもっとも人気のあるのが「楽天モバイル」です。
MMD研究所というモバイル通信の調査を行なっている会社が2017年3月に調査した「2017年3月格安SIMサービスの利用意向調査」の中で「楽天モバイル」の人気は次のようになっています。
メインで利用している格安SIMサービス
1位 | 楽天 モバイル |
20.0% |
2位 | OCN モバイルONE |
12.3% |
3位 | mineo | 11.7% |
4位 | IIJmio | 9.1% |
5位 | BIGLOBE SIM | 6.3% |
音声+データプランで利用している格安SIMサービス
1位 | 楽天 モバイル |
27.1% |
2位 | mineo | 14.1% |
3位 | OCN モバイルONE |
9.2% |
4位 | IIJmio | 8.7% |
5位 | UQmobile | 6.7% |
格安SIMを利用している人全体の約2割以上が楽天モバイルを利用していることになっています。
また先ほどもご紹介していただいた、エントリーパッケージを提供しているmineoやOCNモバイルONE、IIJmioやBIGLOBE SIMなどよりも高いシェア率も誇っているということは、エントリーパッケージがなくてもメリットが多いというワケです。
楽天モバイルがエントリパッケージがなくても人気だったワケは次のことが挙げられます。
月額918円(税込)で1回5分以内の電話がかけ放題
楽天モバイルでは通話SIMプランで申し込む場合が圧倒的に多いのですが、格安SIMの懸念点といわれている”通話料の問題”を解決してくれます。
電話アプリの「楽天でんわ」には、1回の通話が5分以内なら何度でもかけ放題になる「5分間電話かけ放題オプション」があります。
電話回線を使用しているのでキャリア(auやドコモ・ソフトバンク)と通話音質も変わらず、フリーダイヤルへも発信可能です。
一般的な格安SIMの通話料は40円/分、一般的なスマホの5分かけ放題プランが約1,836円くらいなので「楽天でんわ」はその約半分の値段で電話がかけ放題になります。
利用料金が楽天ポイントに還元される
ここはエントリーパッケージを提供している他社とは大きく異なるポイントです。
「楽天市場」を使ってお買い物をする場合にはとってもお得になる楽天モバイルの人気の秘訣となっています。
楽天モバイルを利用すれば「楽天市場」で利用できる「楽天スーパーポイント」が、月々の支払い額100円ごとに1ポイント付与されます。
また通話SIMの場合、楽天市場で買い物ポイントが2倍になったり、セットで購入する端末によっては別途ポイントがプレゼントされる事もあります。
端末代がとにかく安い!
また機種を新しく購入して楽天モバイルで契約する際には、端末代金がとにかく安くなっています。
エントリーパッケージがなかった過去からも、他社の提供している格安スマホ代金よりもダントツで安い価格となっています。
またキャンペーンも随時行われていて他社での料金よりも半額以下になっていることも少なくなりません。
端末のセット購入をお考えの場合には、キャンペーンを狙っての申し込みがいいかもしれませんね!
楽天モバイルのエントリーパッケージについての詳細と注意点
それでは肝心の楽天モバイルのエントリーパッケージの詳細を確認していきましょう。
まず楽天モバイルのエントリーパッケージを語る上で、確認しておきたいのは初期費用としてかかる契約事務手数料です。楽天モバイルでは次のようになっています。
楽天モバイルの契約事務手数料
2016年9月22日まで | 3,000円 (税込3,240円) |
2016年9月23日から | 3,394円 (税込3,665円) |
現在の料金は税込価格で425円高くなっているということです。
次に確認しておきたいのは、amzonでのエントリーパッケージの販売価格です。
楽天モバイルのエントリーパッケージ価格
432円:キャンペーンによっては月額料金割引あり。
つまり、契約事務手数料とエントリーパッケージの差額から考えると、3,665円-432円=3,233円分がお得になるということです。
ただしここで注意しておきたいのは、amazonでの配送料金です。
amazonで楽天モバイルのエントリーパッケージを購入した場合、通常配送料が350円かかります。
またお急ぎ便・当日お急ぎ便・お届け日時指定便を選択すれば次のようになります。
amazonの配送料金
通常配送料 | 350円(税込) |
お急ぎ便 | 360円(税込) |
当日お急ぎ便 | 514円(税込) |
お届け日時指定便 | 360円(税込) 当日指定の場合514円(税込) |
しかしamazonで対象商品を2,000円以上一緒に購入したり、Amazonプライム、AazonStudent会員は送料が無料となっているので、そういった場合には配送料が加味せず考えられるのでとってもお得となっています。
例えば、amazonで楽天モバイルのエントリーパッケージのみを購入で、通常会員の場合の差額が次のようになります。
送料がかかる場合の差額
契約事務手数料3,665円-エントリーパッケージ価格432円-通常配送料350円
=2,883円
送料無料に当てはまる場合はさらにお得になりますし(3,233円分)、amazon通常会員であり、2000円以下のお買い物で当日お急ぎ便であれば、これよりはお得にはならないということです。(2,719円)
楽天モバイルのエントリーパッケージの注意点
ここまで確認できれば最後は楽天モバイルのエントリーパッケージを利用する際の注意点です。これを確認した上で利用するかどうかを判断してみてくださいね!
すぐに使えるわけではない!
エントリーパッケージ全体のデメリットの項目でもご紹介しましたが、楽天モバイルでもエントリーパッケージを購入してすぐに楽天モバイルを利用できるわけではありません。
エントリーパッケージにはエントリーコードという番号が入っていてその番号を申し込みの際に入力するので、SIMカードが入っているわけではありません。ですので、楽天モバイルを使えるまではタイムラグがあるということです。
エントリーパッケージ申し込み⇒配送方法によって当日〜数日⇒楽天モバイル申し込み⇒審査などがあり2〜3日後に配送⇒開通開始(利用開始)という流れになっています。
時間に余裕がある場合は良いですが、できるだけ早く楽天モバイルを使いたいという場合は不向きとなっています。
全てのプランで利用できるわけではない!
次に気をつけておきたいのは、楽天モバイルの全てのプランでこのエントリーパッケージを利用できるというわけではありません。
利用できるプラン、利用できないプランは次のようになります。
利用できるプラン | 利用できないプラン |
通話SIM
データSIM 050データSIM |
コミコミプラン |
コミコミプランで申し込みを考えていた場合はエントリーパッケージを通じての申し込みは不可となっているのでお気をつけくださいね。
初月が無料がなくなる!
ここが一番気をつけておきたいポイントです。
楽天モバイルでは利用初月の月額料金が通常では無料となっています。
具体的には以下のプラン料金でかかる初月の料金が通常では無料となります。
通話 SIM |
050データSIM (SMSあり) |
データSIM (SMSなし) |
|
ベーシック プラン |
1,250円 | 645円 | 525円 |
3.1GB プラン |
1,600円 | 1,020円 | 900円 |
5GB プラン |
2,150円 | 1,570円 | 1,450円 |
10GB プラン |
2,960円 | 2,380円 | 2,260円 |
20GB プラン |
4,750円 | 4,170円 | 4,050円 |
30GB プラン |
6,150円 | 5,520円 | 5,450円 |
しかし、このエントリーパッケージを利用して申し込むことによって初月料金の無料という特典は受けられなくなります。
これはどういうことかというと、例えば先ほどのamzonで通常会員、通常発送でエントリーパッケージを購入した場合
契約事務手数料3,665円-エントリーパッケージ価格432円-通常配送料350円
=2,883円
というものがお得になる差額でした。
しかし初月無料の特典がなくなってしまうため、例えば通話SIM/3.1GBで申し込みの場合、1,600円が通常申し込みの時に比べ初月からかかってくるため、2,883円ー1,600円=1,283円分の差額分のみがお得になるということになります。
またこの状況で、通話SIMの5GBプランでは733円、通話SIMの10GBプランでは-77円損をしてしまう計算になり、
通話SIMの20GBプランでは-1,867円、通話SIMの30GBプランでは-3,267円の損となってしまうということになります。
しかしこれはamazonでの会員種別にや楽天モバイルへの申し込みプランによって差額はことなってくるのでご自身のケースに当てはめて計算してみてください。
ただひとつはっきり言えるのは、1,500円を超えるプランではそこまでお得感はなく、3,000円を超えるプランであればかえって、エントリーパッケージを使わないで、通常申し込みの初月無料の特典を受けた方がお得ということになるわけです。
損となるのか得となるのかの計算式は以下のようになるので参考にしてみてくださいね!
・契約事務手数料(3,665円)-エントリーパッケージ価格(432円)-amzonでの配送料-契約プラン料金=お得になる料金
ただしここにはエントリーパッケージ経由での申し込みで受けられるキャンペーンは加味していませんので、エントリーパッケージを利用したい場合はタイミングをみてamazonでキャンペーンを確認してみてくださいね!
楽天モバイルのエントリーパッケージについてまとめ
楽天モバイルはエントリーパッケージでの手間で差額に注意して申し込んでみてくださいね!
人気の楽天モバイルがエントリーパッケージを提供し始めたので、私たちユーザーにとってはとってもうれしいことですよね!
しかし今回ご紹介した通り、楽天モバイルがエントリーパッケージは初月無料の通常特典を受けられなくなってしまいます。
その際にご自身の購入するコストと利用する料金プランの差額を計算して、かけた手間分に見合うのかどうかということを照らし合わせる必要はありますよね!
確かにお得になる楽天モバイルのエントリーパッケージですが、みんながみんなお得になるというわけではありません。
しっかりご自身の申し込む状況を把握して、エントリーパッケージを使うかどうか決断してみてくださいね!
ただ楽天モバイルでは、エントリーパッケージなくても元がすごく安いですし、値引き額やお得さでというと他社と比べるとお得になっているので、めんどうな場合は手続きなしで通常申し込めみもありかもしれません。
ぜひ後悔しない方法で申し込んでみてくださいね!