docomo(ドコモ)から、MVNOと呼ばれる格安SIM(格安スマホ)にのりかえる際にいちばんの問題になるのは、メールアドレスがそのまま使えない!ということです。
ドコモのメールアドレスは×××@docomo.ne.jpですが、基本的には格安スマホにのりかると使えなくなってしまいます。
これはドコモのようなキャリアから格安スマホにのりかえる際の、大きな障壁になっています。
というのも、ご自身や親御さんのスマートフォンやガラケーのような通信費を削るために格安スマホにしようと思ってもキャリアメールがないと困る!といったケースは本当に多いのです。
LINEなどのアプリを使って連絡を取る人が増えている一方で、メールを重宝していて
メールアドレスを変更したくない!
ガラケーのようにそのままドコモのメールを使いたい!
LINEなどのアプリを使うのに抵抗がある!
そういった悩みは本当に多いですよね。
格安スマホでもドコモのメールは使えます!でも維持費がかかり有料です!
回りくどい言い方をするのも嫌なのでズバッと言わせていただきますが、格安スマホでも今までドコモで使っていたメールアドレスは使用することが可能です。
ただし、維持費がかかり有料で、しかもしなくてはいけないことがあるのも事実です。
というのも、ドコモから格安スマホにのりかえるということは、ドコモとの契約を解約するということになります。ドコモとの契約を解除したらドコモのサービスを使えなくなるのは当たり前ですよね?
ドコモの@docomo.ne.jpがついたメールアドレスはドコモのサービスのものなので、解約しても使えるなんていう虫の良い話はもちろんありません。
つまり格安スマホにのりかえてなお、ドコモのメールアドレスを利用しようと思うと、格安スマホ会社とドコモとの二重契約が必要だということです。
それを前提にドコモキャリアメールを維持する方法を確認してくださいね!
格安SIM(格安スマホ)でドコモのメールを使う方法
ドコモのメールを格安スマホで使う大前提として、ドコモ回線を契約して維持し続ける必要があります。
つまり維持費が月々1000円〜3000円程かかるということです。
また格安SIM(格安スマホ)側で、Docomoのメールを見ることができるように設定を行わなくてはいけません。
またこのお話は”Docomoから格安SIM(格安スマホ)に乗り換えたいけど、Docomoのキャリアメールをそのまま使いたい”という前提での紹介なので、そこを理解していただいた上で方法を確認してくださいね!
Docomoを最安値に契約変更
格安SIM(格安スマホ)側の設定
Docomoを最安値に契約変更
まずはドコモとの契約は解除せずに、最低料金に契約変更を行いましょう。
もちろん今までの料金でそのままで利用したも結構ですが、格安SIM(格安スマホ)との同時利用であれば、最低料金に契約を変更しておいたほうが無駄がないと思います。
スマホユーザーの場合
ドコモでスマートフォンを契約していた場合に最安値プランに変更するには、データプランという基本プランに変更するのがおすすめです。
これはスマホなら通常付いている基本料金のカケホーダイプランがなく、最安値で維持できるプランです。
ただデータプランへの変更では電話番号が維持できないため、次に利用する格安SIMでは新規の電話となってしまいMNP(番号そのままでののりかえ)は行えません。
ドコモでスマホを使っていて、メールアドレスも電話番号も引き継ぎたい場合(MNP)は少し割高になってしまいます。
カケホーダイライトだと1,700円/月なのですが、データパックの申し込みも必須で最安値になりません。MNPだとカケホーダイ2,700円を基本料金に設定することになります。
また、格安SIM(格安スマホ)でドコモのメールを利用するためには、spモードの加入も必要です。
スマホユーザーの 最低維持費(MNPなし) |
|
データ プラン |
1,700円/月 |
spモード | 300円/月 |
合計 | 2,000円/月 |
スマホユーザーの 最低維持費(MNPあり) |
|
カケホーダイプラン | 2,700円/月 |
spモード | 300円/月 |
合計 | 3,000円/月 |
ガラケーユーザーの場合
ドコモでガラケーを利用している場合、FOMA契約なのかXi契約なのかで最安料金はそれぞれ異なります。
FOMA契約 | Xi契約 | |
基本 プラン |
タイプSSバリュー 934円/月 |
カケホーダイライト 1200円/月 |
spモード | 300円/月 | |
合計 | 1,234円/月 | 1,534円/月 |
ドコモメールを維持するのにこれだけの費用がかかる!
確認していただいた通り、ドコモのキャリアメールを維持するのにはこれだけの費用が毎月かかるということです。
それを高いと思うのかの安いと思うのかはその人次第ですよね!
スマホからのMNPだ3,000円だとちょっと高い気がしますが、ガラケーだと月々の負担は少なくて助かりますよね。
ここで第一段階となる、ドコモでの契約を維持して最安料金に契約をしなおすということが解決できました。
次の段階は、その維持したドコモのキャリアメールを格安スマホで利用するための設定となります。
マルチデバイス設定をオンにする
ドコモのメールを格安スマホで利用するには、マルチデバイス設定というものをONにする必要があります。
普通であればドコモのメールはドコモの携帯電話からしか利用ができませんよね?
マルチデバイス設定というのは、ドコモの携帯電話だけでなくその他のスマホ、タブレット、パソコンなどからドコモのメールを利用できるようにすることです。
マルチデバイスの設定の流れは次のようになります。
dアカンウトの取得(こちら)
dアカウントでdocomoメールを利用を許可()
dアカウント(旧docomoID)というのは、ドコモの端末でなくても無料で使える共通ID
本来dアカウントは、docomoが提供するネットショッピングやデジタルコンテンツの色んなサービスをデバイス、
マルチデバイス設定はdアカウントを取得することで利用が可能になるので、これを利用して格安スマホでdocomoのメールを利用するということです。
もうすでにdアカウントを取得している場合は、それを利用してまだ取得していない場合には新たに取得してみてくださいね。
・dアカウントの取得(こちら)
・dアカウントでdocomoメールを利用を許可(こちら)
メールアプリでの設定(格安SIM(格安スマホ)側の設定)
マルチデバイスの設定が完了したら次は格安スマホ側での設定です。
この設定はGmailやYahoo!メールのアプリから行うことができます。イメージとしてはGmailやYahoo!メールのアプリを借りてdocomoメールを利用するというイメージです。
利用するメールアプリを開いて【アカウントの追加】を行いましょう。
※Gmailの場合は【アプリを開く】⇒【設定】⇒【アカウントの追加】で行うことができます。
この設定はどのメールアプリであっても、AndroidでもiPhoneであっても基本的に方法は同じです。次の項目を該当箇所に入力していきましょう。
メールアドレス:ドコモで使っていたのメールアドレス
受信サーバー(IMAP):imap.spmode.ne.jp
受信サーバー認証
ユーザーID:dアカウントのID
パスワード:dアカウントのパスワード
認証方式:imap.spmode.ne.jp
受信サーバー(IMAP):imap.spmode.ne.jp)
送信サーバー(IMAP):smtp.spmode.ne.jp
送信サーバー認証
ユーザーID:dアカウントのID
パスワード:dアカウントのパスワード
SMTP認証方式:行う
設定は以上!これで格安スマホでドコモのメールが使えます!
ドコモのキャリアメールのアドレスを維持しながら、格安SIM(格安スマホ)で利用する方法は以上です。
絶対にどうしてもドコモのメールをそのままで使いたい場合はこの方法を使って継続して利用してみてくださいね。
ただ、ここまで確認してみてどうしてもドコモのメールを使い続けたい人は以外はどうでしょう?
設定には手間がいる
毎月約1,000〜3,000円の維持費がかかる
こういったことをデメリットを感じる場合には、格安スマホでドコモのキャリアメールを使い続けることはちょっと待った方がいいかもしれません。
というのも、状況によって様々ですが万が一ドコモのメールアドレスが使えなくなってもメールアドレスの提供してくれる格安SIMもあるので、することといっても知れているかもしれません。
メールで連絡を取っている相手にメルアド変更の旨を送る
ドコモのメールで登録しているサービスがあれば変更する
といったぐらいのものです。格安SIMで付与されるメールはほとんどの場合無料ですし、GmailやYahoo!メールなどのフリーメールを利用するという手段もあります。
メールが使えるおすすめ格安スマホ(格安SIM)一覧
メールアドレスを提供してくれてメールの使える格安スマホ(格安SIM)はいくつかあるのですが、おすすめは以下の会社になります。
料金はどれぐらいかかるのか?
保存容量/期間はどれぐらいあるのか?
上記の二つは特に要チェックで、メールアドレスの提供自体が有料オプションとなっています。
保存容量や保存期間が少なかったり短すぎると過去のメールから順番に消えてしまいます。
過去のメールを読み返したいときにメールがなくなっているなんていう自体は避けたいですよね。
できるだけ料金のかからない格安SIMや容量や保存期間が長い格安SIMを選ぶことがポイントです。
月額 料金 |
ドメイン (アドレス) |
保存容量 (期間) |
|
楽天 モバイル |
無料 | @rakuten.jp | 15GB |
mineo | 無料 | @mineo.jp | ※5GB (無期限) |
IIJmio | 324円 /月 |
iijmio-mail.jp,miomio.jp,miobox.jp,e23.jp,X-IL.jp から選択 | 無制限 (30日) |
OCN モバイルONE |
無料 | @×××.ocn.jp | 1GB |
NifMo | 無料 | @nifty.com | 5GB |
BIGLOBE SIM | 無料 | @×××.biglobe.jp | 5GB |
UQmobile | 200円 /月 |
@uqmobile.jp | 不明 (30日間) |
※mineoのメールは通常200MB(保存期間60日)ですが、別途申込みで(無料)で上記の容量、期間が利用可能です。
格安SIMでガラケーを使いたい場合は楽天モバイルがおすすめ!
ドコモのガラケーを使っていて、格安SIMでもガラケーを使いたいという場合は楽天モバイルがおすすめです。
メールを使い続けたい人の場合、今までガラケーを使っていてこれから格安SIMに変える場合に、スマートフォンを新たに持つのが不安な場合も多いと思います。
楽天モバイルではガラケーの販売がされています。
ガラケーの販売をしている格安SIMは相当珍しく、これからも使い慣れたガラケーを利用し続けたいという場合にはとってもおすすめ申し込み先となっています。
楽天モバイルでガラケーを契約した場合の、料金例は次のようになります。
3.1GBプラン | 1,600円/月 |
5分かけ放題 | 850円 |
機種代金 | 1,033円(分割) 24,800(一括) |
合計 月額料金 |
3,483円/月(分割) 2,450円(一括) |
※料金は税抜で分割手数料は加算していません。
ドコモを解約して月額3,500円で楽天モバイルでガラケーを持ち続けられるのであれば、ドコモからのりかえるととっても節約になりますよね。
ドコモだとガラケーの利用でも約5,700円ほど料金がかかりますし、その差額は年間にしても26,400円となります。
また先ほどご紹介したドコモのメールアドレスを使い続けた方法でも、楽天モバイルのガラケーを利用すれば5,000円程度でドコモのメールを利用し続けられることになります。
ドコモのガラケーから格安SIMに乗り換えるのなら楽天モバイルがおすすめ!
ドコモから格安SIM(MVNO)にのりかえた時にキャリアメールをそのまま使う方法まとめ
以上がドコモのキャリアメールを格安SIMで利用する方法でした。
どういった目的でドコモのメールを使い続けたいのか?
これがいちばん大きなポイントだと思います。
ドコモのメールでしかどうしようもない理由であれば、維持費を払って使い続けるのも一つの方法です。
しかし、
メールアドレスが変更したことを相手に伝えるのがめんどくさい
利用しているサービスのアドレス変更がめんどくさい
などの理由であれば、メールアドレスの提供のある格安SIMを選択するのもひとつかもしれません。
維持費や設定の手間と、そういった変更に関しての手間を天秤にかけてどちらがもっともお得に利用できるかを考える必要がありますよね!