auで使っていたガラケーはそのまま格安SIMで使うことはできるのでしょうか?
ガラケーは未だに根強い人気があって電話やメールしか使わないという人には相性ぴったりの端末です。
そもそもガラケーとは「ガラパゴスケータイ」の略で最近では「フィーチャーフォン」とも呼ばれています。
スマートフォンにのりかえたもののやっぱりガラケーが良くて戻ってきた人も、ガラケーからスマートフォンへののりかえに躊躇してガラケーを使い続けたい人もいらっしゃると思います。
そこで「auのガラケーをそのまま使うと高いから、通信費の安くなる格安SIMにのりかえられるのかな?」と疑問に思う人も多いですよね。
その際に電話番号を変えずにauから格安SIMにのりかえられたら便利ですよね?
電話番号をそのままでのりかえることをMNP(ナンバーポータビリティ)というのですが、番号が変わるとお知らせが面倒なので、ガラケーでは特に電話番号が変わらない方がいいですよね。
auのガラケーは格安SIMは使えるて番号そのまま乗り換えられるの?という疑問を徹底的に解説していこうと思います。
ガラケー用の格安SIMの携帯電話SIMがある?
実は格安SIMの中には、ガラケー専用の携帯電話SIMを提供している会社が1社だけあります。
それが日本通信株式会社が運営している「b-mobile」です。
b-mobileの携帯電話SIMってどんなプラン?
b-mobileのプランの特徴としては音声通話とSMSだけの通話に特化したプランです。
無料通話もついているのでたくさん通話することもできます。
プラン名 | 音声プランS | 音声プランM | 音声プランL |
月額 基本料金 |
1,290円(税別) | 2,290円(税別) | 3,710円(税別) |
通話料 | 20円/30秒 | 18円/30秒 | 14円/30秒 |
無料 通話分 |
1,300円(税別) (最大32.5分) |
2,700円(税別) (最大75分) |
5,000円(税別) (最大178.5分) |
SMS 送信料 |
国内から国内3円(税別)/1通 国内から海外50円(税別)/1通 海外から100円(税別)/1通 受信は無料 |
プラン料金に無料通話が含まれていて、無料通話を超過した場合のみプラスで通話料金がかかるようになっています。
ネットーワークはドコモのFOMA 3Gネットワークを利用しているので、機種変更などをして使わなくなったガラケーなどでもSIMを差し替えるだけで機種を蘇らせることができます。
残念ながらauのガラケーは使えません…
このb-mobileの携帯SIMプランでは残念ながらauで購入したガラケーは使えません。
というのもb-mobileはドコモの回線を利用したMVNOと呼ばれる格安SIMだからです。
ネットワークにFOMA 3Gネットワークを利用していて、ドコモから販売されているFOMA携帯電話のみの対応になっています。(LTE・Xi(クロッシィ)対応端末は利用できません。)
じゃあauのガラケーをSIMロック解除してb-mobileのプランで使えるんじゃないの?と思われるかもしれませんが、それもできません。
auのガラケーはauショップに行っても公式でもしてくれませんし、非公式なロック解除ツールも出ていないのでできません。
しかもSIMロックとは別にICロックがかかっているので、SIMカードの挿さっていない白ロムを購入しても、auショップに持ち込み2,000円払ってこのロックをはずしてからじゃないと契約SIMをさしても使えません。
つまりauのガラケーをb-mobileのSIMカードを挿して使うことは現実的に不可能だということです。
では、auのガラケーを格安SIMで使うことは諦めないといけないのでしょうか?
いいえ、そんなことはありません。
auのガラケーをau系の格安SIMで使う方法
auのガラケーを使うには、auの回線を利用した格安SIMであることが大前提です。
これはauのガラケーはSIMロック解除には未対応でICロックもかかっているために、SIMロック解除が不要であることが条件だからです。
また多くのガラケーでは3G回線での通信となるのですが、格安SIMでは4G LTEでの通信となるので、4G LTEの対応のガラケーでなくてはいけません。
回線側とガラケー端末側の条件が一致しないといけないので、au系の格安SIMでガラケーを使うには越えなければいけない壁がたくさんあるのですが、次の条件にあてはまってさえすればauのガラケーを格安SIMで使うことができます。
mineo(マイネオ)でauのガラケーを使う条件とは?
auの回線を利用したau系格安SIMのmineo(マイネオ)であれば、auのガラケーを利用することができます。条件は以下の通りです。
auプラン(Aプラン)で契約
AQUOS K SHF31を利用
auプランとはmineo(マイネオ)が提供しているau回線を使った利用プランです。
ガラケーを利用するので音声通話付きのプランになるのでデュアルプランでの利用となります。
auプラン | 500MB | 1GB | 3GB | 6GB | 10GB |
デュアル タイプ (データ通信+090音声通話) |
1,310円 | 1,410円 | 1,510円 | 2,190円 | 3,130円 |
デュアル タイプ (データ通信+090音声通話) |
20GB | 30GB |
4,590円 | 6,510円 |
次の条件ですが、au向けAndroid搭載折りたたみ型ケータイAQUOS K SHF31を利用であれ使えるということです。
AQUOS K SHF31は正式にはガラケーではなく「ガラホ」として分類がされています。
「ガラホ」とは従来型の携帯電話(ガラケーやケータイもしくはフィーチャーフォン)のような外観とを使用感になっている反面、OSにはAndroidを採用していることから“ガラケーのようなスマートフォン(スマホ)”という意味で「ガラホ」と呼ばれています。
AQUOS K SHF31のスペック
カラー | レッド/ホワイト/ブラック |
サイズ (幅 × 高さ × 厚さ) |
約51×113×16.9mm (最厚部 約17.4mm) |
重量 | 約128g(電池パック含む) |
バッテリー | 1,410mAh |
充電時時間 | 約110分 |
連続通話時間 | 約620分 |
連続待受時間 | 約470時間(4G LTE) /約610時間(3G) |
au ICカード種類 | au Nano IC Card(LTE) |
メモリ | 内蔵 ROM約8GB/RAM約1GB
外部 microSD/microSDHC(最大32GB) |
対応通信規格 | 4G LTE/3G |
最大通信速度 | 受信150Mbps/送信25Mbps |
ディスプレイ | 約3.4インチ(QHD TFT液晶) |
カメラ | 約1,310万画素 CMOS |
防水 | ◯ |
AQUOS K SHF31のSIMカードスロットはnanoSIMカードサイズ(4FF)で、au Nano ICカード(4G LTE)となっています。ですのでmineo(マイネオ)でnanoSIMカードを申込めばOKです。
mineo(マイネオ)でのガラケー利用可は公式発表ではありません
ここでちょっと注意していただいてほしいのは、このmineo(マイネオ)でのガラケーが利用できるという情報は、mineo(マイネオ)から公式的に発表されている動作確認端末ではありません。
mineo(マイネオ)ユーザーの有志が書き込む「マイネ王」での情報で、実際に使えた!という情報があったものです。
公式ではないもののかなり信頼のできる情報となっているため、実際にAQUOS K SHF31を所持していてガラケーを格安SIMで運用したいと考えている人の場合にはぴったりなんじゃないかと思います。
UQmobile(UQモバイル)でauのガラケーを使う条件とは?
一方でauの回線を利用したau系格安SIMのUQmobileでは公式的に動作確認端末として、auのガラケーが利用できることになっています。
GRATINA 4G KYF31(京セラ)
au系の格安SIMでは公式的に動作確認が認められているのが、UQmobileでのGRATINA 4G KYF31(京セラ)での利用です。
UQmobileでガラケーを使う場合、音声通話プランとなるので選択できるプランは以下の5つです。
スマホプランS | 3GB 1480円〜 |
スマホプランM | 9GB 2480円〜 |
スマホプランL | 14GB 3480円〜 |
データ高速+ 音声通話プラン |
1,680円/月 |
データ無制限+ 音声通話プラン |
2,680円/月 |
UQmobileでのGRATINA 4G KYF31(京セラ)の動作確認状況
SIM種別 | マルチ(nano) |
データ通信 | ◯ |
通話 | ◯ |
SMS | ◯ |
メール | △※ |
テザリング | ◯ |
※@uqmobile.jpは利用不可/フリーメールは可
形状 | おりたたみ |
最大待受時間 | 530時間 |
外部メモリ | microSDHCメモリーカード |
液晶サイズ | 3.4インチ |
通信速度 | 150000kbps |
Wi-Fi(無線LAN) | ◯ |
Bluetooth | ◯ |
赤外線通信 | ◯ |
メインカメラ | 800万画素 |
防水機能 | ◯ |
おサイフケータイ | ◯ |
ワンセグ | ◯ |
GPS機能 | ◯ |
海外使用 | ◯ |
auのガラケーを持っているのであればUQmobileが確実!
auのGRATINA 4G KYF31(京セラ)を持っていて格安SIMで利用をしたい場合はUQmobileが確実です。
また、GRATINA 4G KYF31(京セラ)を持っていなくてガラケーを格安SIMで運用したい場合であれば、Amazonなどで中古端末を購入するのがオススメです。
中古端末の購入の場合は、なるべく取引件数が多く、評価の高い店舗から購入するようにしてくださいね。
評価の高い店舗では良品である確率が高いので端末購入の際に失敗しないコツです。
ともあれUQmobileであれば無料通話や通話定額のプランもあるので、ガラケーを使ってよく電話をする人にもぴったりではないでしょうか。
スマホが普及しているからといってガラケーの需要はまだまだ高く格安SIMでの運用は賢い選択ですよね。